Journal Club【20140813】RA患者の治療反応性と関節超音波の妥当性・反応性について

Power Doppler ultrasonographic monitoring of response to anti-tumor necrosis factor therapy in patients with rheumatoid arthritis.

Naredo E, Möller I, Cruz A, Carmona L, Garrido J.

Arthritis Rheum. 2008 Aug;58(8):2248-56. doi: 10.1002/art.23682.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18668537

 

RA患者の治療反応性と関節超音波(PDUS)の妥当性・反応性について

 

 

【目的】

TNF阻害薬使用RA患者の治療反応性おけるパワードプラー超音波(PDUS)の妥当性、反応性、予測因子としての性能を評価する。

【方法】

25のスペインの施設において367RA患者が登録。臨床、検査、PDUSのデータが278患者で集められた。

臨床評価、検査、PDUSがTNF阻害薬後0.1.3.4.12月で施行された。レントゲン評価が手、足に0.12ヶ月で施行された。DAS28が外来毎に記録された。PDUSが28関節において86の関節内、関節周囲の部位にて施行された。US滑液(SF)、滑膜肥厚(SH)、PDシグナルが評価され、点数化された。観測者内差異からのSDD(最小検出差異)を推定することによってPDUSの変異性の感度を評価した。

【結果】

DAS28とPDUSの明らかな並行した改善が認められた(P < 0.0005)。PDUSのSDDは観察期間中、平均変化より少なかった。PDシグナルのUS関節数とRFのTime-integrated valuesはレントゲンのびらんの進行との関連を予測し(R=0.64)。そして、PDシグナルのUS関節数とRFとESRのTime-integrated valuesはtotal radiographic scoreの進行を予測した。(R=0.64)

【結論】

PDUSはRA患者の抗TNF阻害薬への反応性のモニターに対する妥当な方法であることが示された。PDUSの検出はレントゲンのアウトカムの予測因子かもしれない。

 

担当:柳井 亮

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