MDA5抗体陽性CADMの血清学的特徴、病因・予測因子は?【Journal Club 20160921】

Respir Med. 2015 Sep;109(9):1174-80. doi: 10.1016/j.rmed.2015.07.004. Epub 2015 Jul 9.

Serum cytokine profiles of patients with interstitial lung disease associated with anti-CADM-140/MDA5 antibody positive amyopathic dermatomyositis.

Takada T, Aoki A, Asakawa K, Sakagami T, Moriyama H, Narita I, Sato S.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26187000

MDA5抗体陽性CADMの血清学的特徴、病因・予測因子は?

 

【背景】
主にアジアにおいてamyopathic dermatomyositis(ADM)の患者はしばしば急速進行性間質性肺炎を生ずる.抗CADM-140抗体/MDA5抗体の力価は疾患活動性と関連し,ADM関連の間質性肺炎の一連を予測しうるが,この抗体がADMにおける間質性肺炎の病因とどのように関連しているかはいまだ明らかとなっていない.
【方法】
2000年から2013年に新潟大学医学部歯学部病院において治療されたADM-ILDの患者で,治療開始前の血清が存在する患者を対象とした.
抗CADM-140抗体/MDA5抗体の力価を測定し,生存者と死亡者との間で比較した.
血清サイトカイン/growth factor protein濃度をmultiplex immunoassay systemにより測定した.
抗CADM-140抗体/MDA5抗体の力価とそれぞれのサイトカイン/growth factor protein濃度との関連を評価した.
【結果】
13人の患者が研究に登録された.
そのうち4人の患者は集中的な免疫抑制療法に反応せず死亡した.
治療に反応しなかった患者の抗CADM-140抗体/MDA5抗体の力価の平均は,生存した患者と比較し著明に高値であった(p<0.05).
13のサイトカイン/growth factor proteinsにおいて,Spearman順位相関係数検定によって行われた,抗体の力価とそれぞれのサイトカイン/growth factor proteinの濃度との関連の分析は0.4より高かった.
特に,一番相関が強かったのは抗CADM-140抗体/MDA5抗体の力価とCX3CL1であった(r=0.8897).
【結語】
これらの結果から抗CADM-140抗体/MDA5抗体の値がADM-ILDのアウトカムを予測しうることを確認できた.関連分析ではCX3CL1が抗CADM-140/MDA5抗体陽性ADM-ILDの病因に関連しているかもしれないことを示唆している.
担当:前岡 愛里

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