『Lung ultrasound for the screening of interstitial lung disease in very early systemic sclerosis』
Tatiana Barskova,et al.
Department of Biomedicine, Division of Rheumatology, AOUC, Excellence Centre for Research, Transfer and High Education DENOthe, University of Florence, Via Pieraccini, 18-50139, Firenze, Italy
Ann Rheum Dis. 2013;72:390-5.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22589373
<目的>
・肺エコーでB線を評価する方法で、SScにおけるILDをスクリーニングできるか。
<方法>
・SSc58人(女性54人、年齢51±14歳)。32人は超早期SSc。
・HRCTと肺エコーB線を比較。
・イタリアフロレンス医大にて2009-2012年に施行。
・エコーは2.5-3.5MHzで、心セクター使用、トランスデューサ―は2.5㎝。詳しくはYouTube(http://www.youtube.com/watch?v=amsULLws8GI.)。
<結果>
・HRCTではSScの88%にILDあり。超早期SScの41%にILDあり。
・B線数とHRCTでのILDの有無での一致率は83%。感度100%、陰性的中率100%、特異度55%、陽性的中率78%。
<議論とlimitation>
・これまで30点満点のWarrickスコアがあるが成績は不十分。
・エコーの長所はCTより費用が安く、X線被爆がないこと、他のSSc関連病態(肺高血圧症、新機能など)を同時に調べられる、ことが挙げられる
・短所は、サ症などの瀰漫性胸膜疾患により疑陽性になる、技師の技量に左右される、肥満人は検査困難、B線は特異度が低い、GGOと蜂巣肺の区別ができない、ことが挙げられる
<結論>
・肺エコーは超早期SScのIPに感度良く肺エコーはILDのスクリーニングとしてHRCTにとって代わるかもしれない。
担当:三輪裕介
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