「Patient satisfaction with nursing consultations in a rheumatology outpatient clinic: a 21-month randomised controlled trial in patients with inflammatory arthritides」
Hega Svean Koksvik. et al
Department of Rheumatology, University Hospital of Trondheim, Trondheim, Norway
ARD 2013 Feb 7. [Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23393144
リウマチ専門看護師による相談と医師による相談でリウマチ外来患者満足度の差を検討したRCT
<対象>
・ノルウェーの単一施設のリウマチ外来に通院しているRA、AS、PsA、JIA、未分類型関節炎の18歳以上の68例。
・除外基準は、看護師による相談を希望しない、DMARDs変更、uncontrolな原病、uncontrolな併存疾患を持っている患者とした。
<方法>
・DMARDsを開始して3ヶ月目にrandomisedに看護師による相談群、医師による相談群とに割りつけた。
・primary endpointはLeeds Satisfaction Questionnaire(LSQ)を用いて患者満足度を検討した。
・secondary endpointは、ストレス対応力、病勢(DAS28)、関節痛(VAS)、倦怠感(VAS)、患者による全体評価(PGA:VAS)、QOL(SF36)を検討した。
<結果>
・35例が看護師群、33例が医師群に割り当てられ、すべての患者のDAS28は3.0と低疾患活動性であった
・primary endpointの検討では、6項目すべてにて看護師群が医師群より満足度が高い結果であった<table2>
・医師群では、「情報提供」「医療機関へのアクセスやコミュニティ」ではベースラインより満足度が低下した。
・secondary endpointでは、9か月目のDAS28において看護師群が優れている以外は、ストレス対応力、関節痛、倦怠感、PGA、QOLにおいて差は見られなかったが、PGAと関節痛にて看護師群で軽減している傾向にあった<table3>
<Discussion>
・リウマチ専門看護師の役割として、患者教育と情報提供が挙げられ、看護師主導の患者ケアがより高い満足度が得られるとの他の報告もある。またEULAR推奨にも看護師の役割も記載されるようになり、実際に看護師の関わりにより疾患や治療、自己対処法の知識が身についたとの報告がされている。
・担当者が、看護師は2人であったが医師は6人であったことが結果に影響したことも考えれられた。
・limitationとしては、単一施設であること、医師およびナースのコンサルテーションの技術・能力・経験により変化しうること、対象が単一疾患でないこと、活動性のばらつきがあること、高疾患活動性のケースが除外されている可能性があること、が考えられた。
<雑感>
当院にはまだ専門ナースが病棟に1名しかおらず、今後外来にも数名の専門ナースを配置できたらば患者さんに有意義であると思う
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昭和大学リウマチ膠原病内科では、毎週水曜日にJournal Clubを通じ新しい知見を得る機会を設けています。