古屋先生が上都賀総合病院の見学に行かせていただきました。
環境が異なる病院を見させていただき、いろいろと感じたことがあったようです。
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今回2月19日から23日に上都賀総合病院の見学に行かせていただきました。上都賀総合病院は栃木県鹿沼市にある地域の中核病院で、400床以上の病床数を持つ総合病院です。今回こちらの病院の見学をさせていただいたのは①市中病院の内科医師の勤務の実態②地域の膠原病診療③都内と地域の格差を中心に見学できるところということで選択させていただきました。今回の見学では①の調査もさることながら②③について非常に考えさせられる見学でありました。日ごろ大学病院という医療の最先端を走り、恵まれた環境下で膠原病診療を行っており、特に早期の関節リウマチの患者さんを相手に生物学的製剤などを駆使して寛解導入するといったシチュエーションが多いわけですが、それも医師の数が多いからこそ、そして周囲の環境が良いからこそできる事であると改めて実感しました。地域では依然として膠原病科医師だけでなく内科医師の不足している状況であり、都内のように医師があふれている環境とはほど遠い印象でした。そのような環境で診断が遅れ治療ができなかった関節リウマチの患者さんを多く目にしました。近年関節リウマチはDMARDSや生物学的製剤の普及で良好な疾患活動性を得られるようになりましたが、反面、地方には医師不足、治療開始の遅れのために十分な治療の受けられない患者さんがたくさんいるのです。このような患者さんの苦痛を取ることや、このような患者さんを作らない事が重要であり、それが地域医療に貢献することにつながるのだと実感しました。今後都内から地域へと出る場面も多くあるかと思いますが、今回の経験を忘れず医療に取り組んでいきたいと思います。
古屋秀和
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多くの刺激をもらえたようで、今後さらにモチベーションが高くなるのは間違いないでしょう。
絶えずさまざまな形で刺激が受けれるように、今後も他の医局員が外部医療機関への短期研修を行う予定となっております。
*昭和大学リウマチ膠原病内科では、各医員が年に1回外部医療機関短期研修を行っております。