Journal Club【20130410】TNFiにて帯状疱疹のリスクが上昇するか? 

 

 

「Association Between the Initiation of Anti–Tumor Necrosis Factor Therapy and the Risk of Herpes Zoster」

Kevin L. W. et al

Divisions of Infectious Diseases, Public Health and Preventive Medicine, and Ophthalmology, Oregon Health and Science University, Portland

JAMA 2013 ; 309 :

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23462785

 

TNFiにて帯状疱疹のリスクが上昇するか?

 

<対象>

・1998-2007年に新規TNFi(IFX,ETN,ADA)を導入したRA、IBD、乾癬、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎患者33324例を対象とした。

・コントロールをnonBIOのDMARDs使用患者 25742例としたpopulation-based study

 

<方法>

・primary endpointは帯状疱疹(VZV)の発症率とし、TNFi群とDMARDs群とでの比較検討を行った。

・4つのpopulation-based studyから集積した

 

<結果>

・33324例のTNFi群から310例のVZVが発症し、RAでは年間あたり12.1例/1000患者、IBDでは年間あたり11.3例/1000患者、乾癬、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎では年間あたり4.4例/1000患者であった。

・コルチコステロイド10mg以上使用している群では、ステロイドを使用してない群と比較して2.13倍VZVに罹患しやすかった。

・RA患者では、TNFiの3群間では発症率の差は見られなかった。

・すべての患者での発症率は1.09倍であった

 

 

 

担当:矢嶋宣幸

 

 

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