Journal Club【20130717】ヒト血管内皮細胞と滑膜線維芽細胞の共培養

「IL-6/sIL-6R trans-signaling, but not TNF-α induced angiogenesis in a HUVEC and synovial cell co-culture system」

 

Rheumatol Int (2009) 29:1449-54

Hashizume M et al.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19277666

 

ヒト血管内皮細胞と滑膜線維芽細胞の共培養

 

1)  ヒト血管内皮細胞と滑膜線維芽細胞の共培養において、IL-6と可溶性IL-6受容体の存在下では管腔形成を認めた。また抗IL-6受容体抗体や抗VEGF抗体によって、管腔形成は抑制された。

2)  滑膜線維芽細胞にIL-6と可溶性IL-6受容体を共培養することで、VEGFの産生は亢進した。

3)  滑膜細胞にIL-6と可溶性IL-6受容体を共培養することで、VEGF mRNAは優位に亢進した。

4)  血管内皮細胞のVEGFによる増殖能はIL-6またはIL-6Rとの共刺激では変化なく、TNF-αの刺激によって抑制された。

 

(考察)

IL-6と可溶性IL-6受容体複合体は関節リウマチ滑膜線維芽細胞からのVEGFの産生を通して、血管新生に関与していることが示唆された。

 

担当:磯崎 健男

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