「Positron emission tomography assessment of large vessel inflammation in patients with newly diagnosed, biopsy-proven giant cell arteritis: a prospective, case–control study」
Sergio Prieto-González, Marina Depetris, Ana García-Martínez, Georgina Espígol-Frigolé,1 Itziar Tavera-Bahillo,1 Marc Corbera-Bellata,1 Ester Planas-Rigol,1 Marco A Alba,1 José Hernández-Rodríguez,1 Josep M Grau,4 Franciso Lomeña,2 Maria C Cid1
Department of Autoimmune Diseases, Clinical Institute of Medicine and Dermatology, Hospital Clínic, Villarroel 170,Barcelona 08036, SpainAnn Rheum Dis. 2014;73:1388–1392
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24665112
PMID: 24665112
側頭動脈炎患者さんの大動脈病変はPETCTで評価できるか?
<対象>
・側頭動脈炎を生検にて診断し得た31例が対象 ・ステロイドが介入され3日以上経過した症例は除外
・コントロールとしては性別、年齢、冠動脈疾患リスクをマッチングさせた非慢性炎症疾患患者20例とした。
<方法>
・統一プロトコールにて施行したPETCTを施行しROC曲線を作成 ・ROC曲線はそれぞれの場所でもっとも感度および特異度が高いcut-off値で作成した(具体的数値は未掲載)
<結果>
・すべて血管での検討ではSUV 1.89をcut offとした場合、感度80%、特異度 79%でありAUCは0.830 ・supraaortic branchでは、SUV 1.70をcut offとした場合、感度81%、特異度 79%でありAUCは0.82
・大動脈ではSUV 2.25をcut offとした場合、感度90%、特異度 42%でありAUCは0.738、SUV 2.65をcut offとした場合、感度58%、特異度 90%。 ・血管/肝 取り込み比で、右腋下動脈や内頸動脈で有意に高値であった。
・中枢症状あり群は、中枢症状なし群よりmean SUVは高値であった。
・炎症反応とmax SUV値とmean SUV値は関連性があった。
<Discussion>
・limitationは、caseは前向きの集積であったがcontrol群は後ろ向きに集積したこと、nが少ない事であった。
・腹部大動脈は健常人でも動脈硬化のためPETCTが集積する事があり、検査自体のlimitationである
・肝臓のSUVとの比で検討を行っているグループがあるが、肝臓の取り込みは代謝の変化や、ステロイド使用の有無、検査時の注射とscanの時間により変化するため注意を要する。
担当:矢嶋宣幸
****************************************
・昭和大学リウマチ膠原病内科では、毎週水曜日にJournal Clubを通じ新しい知見を得る機会を設けています。
・昭和大学リウマチ膠原病内科では、若手医局員の教育に注力しております。詳細はこちらをご覧下さい。
・昭和大学リウマチ膠原病内科では、研究するための時間を確保するprotect time制度を開始いたしました。こちらをご覧下さい。
・昭和大学リウマチ膠原病内科では、他医療機関での研修を年に1週間行っております。こちらをご参照ください。
・昭和大学リウマチ膠原病内科では、広い視野を持てる医師を育成したいと考えております。医療コミュニケーションや教育理論の勉強会を行っております。
・昭和大学リウマチ膠原病内科では、手稲渓仁会病院の岸田先生による感染症専門医による感染症コンサルテーションを年に3−4回行っております。詳細はこちらをご参照ください。
・昭和大学リウマチ膠原病内科では、ケースベースの膠原病勉強会を行っております。こちらをご覧下さい。
・昭和大学リウマチ膠原病内科にて研修された研修医の先生の感想を掲載しております。こちらをご参照ください