「論文解釈の際に気を付けること!」【臨床研究リテラシー勉強会 第16回】

論文解釈の際に気をつけること!

 

1/24に行われた16回目の臨床研究リテラシーの勉強会のテーマは「論文解釈の際に気を付けること!」でした。

まずはアメリカ統計学会の宣言を題材にp値の扱い方について学ぶことができました。ついついp値0.05に目が行きがちですが、これのみで研究の重要性がきまらず、効果の大きさやサンプルサイズを考慮した上で総合的な判断をすべきと思いました。

続いては、関連と因果関係についてです。因果関係と判断するためには時間的関係、生物学的妥当性、再現性、量反応関係などが必要であり、このあたりを意識しつつ論文を読むことも重要ですが、自分たちが研究を行う際に研究計画の段階で組み込むことが大事ですね。

最期に、欠測値について話です。欠測値がどのようなメカニズムで起きているのかを確認する必要があり、ランダムに起きているか、いないかによりバイアスが生じるうるとのことです。欠測値に対しての対処は、一番最後に観測できた値を代入するLOCF、観測データから欠測データの分布をつくり、そこからランダムに抽出する観測値を補完する多重補完などがあります。しかし一番大事なことは欠測値を出さないことであり、そのためには研究準備段階から十分に考えておくことが重要ですね。

 

次回は、統計ソフトのJMPを利用して統計実習が行われる予定です。模擬データを利用して実際に統計解析に取り組みます。

 

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