【論文アクセプト】矢嶋医師の論文がModern Rheumatologyにアクセプトされました

 膠原病領域では日本ではじめてとなる診療の質指標開発研究をRAND法を用いて行った「The development of quality indicators for systemic lupus erythematosus using electronic health data: a modified RAND appropriateness method」がModern Rheumatologyにアクセプトされました。

 

 以下が要旨となります。
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全身性エリテマトーデス(SLE)患者の診療の質指標(quality indicator: QI)は、すでに海外で開発されているが、カルテレビューが必要になるため評価側の負担も大きい。今回、我々は、電子化されているレセプトデータ、および検査データにて簡易に評価が可能なQI、かつ、日本で初めてのSLE QI開発を行うために本研究を行った。QI候補の抽出のためSLEのQI開発論文および診療ガイドライン論文のliterature reviewを施行した。最終的に選択された論文から、レセプトデータおよび検査データから評価することができるQI候補項目を抽出した。RAND/UCLA法に則り、その候補項目がQIとして適切かを専門家パネル委員による第1回目評価、パネル会議、第2回目評価を通じて合意形成ができた項目をSLE QIとした。検索の結果、3621本の論文を選出した。スクリーニングにより30本のSLE QI開発論文、4本の診療ガイドライン論文が組み入れられた。これらの論文から、71項目のQI候補を抽出し、その中から、レセプトデータ、および検査データ抽出が可能な17項目が抽出された。第1回目評価、パネル会議により14項目とし、さらに第2回目評価にてSLE QIとして適切であると合意を得られた12項目を最終的に選定した。内訳としては、検査2項目、治療3項目、合併症副作用7項目であり、すべての項目がレセプトデータのみで測定可能な項目であった。
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