Nindedanibはマクロファージの活性化を阻害し、強皮症モデルであるFra2 mouseの血管増生や線維化を改善させる【Journal Club 20191002】

Nintedanib inhibits macrophage activation and ameliorates vascular and fibrotic manifestations in the Fra2 mouse model of systemic sclerosis.

1
Department of Internal Medicine 3 and Institute for Clinical Immunology, University of Erlangen-Nuremberg, Erlangen, Germany.
2
Rheumaklinik, University Hospital Zurich, Zurich, Switzerland.
3
Boehringer-Ingelheim Pharma, Div. Research Germany, Biberach, Germany.

2017 Nov;76(11):1941-1948.

【目的】
SScモデルFra2 mouseでのNintedanibの血管や線維化の改善への検討

【結果】
Fra2 mouseの皮膚や肺の線維化はNintedanibによって抑制される(Figure 1). 肺血管平滑筋の増殖や血管内皮細胞のアポトーシスが抑制される(Figure 2, 3). 特にM2 マクロファージに対する抑制効果が強い。

【重要なポイント】
線維化モデルとして、微小血管の炎症の起因したモデルであるFra2 mouseでのnintedanibの効果をみていること。血管壁肥厚やアポトーシスの確認できている点は優れている。さらにM2マクロファージへの抑制効果を証明している点は、興味深い内容である。

【今後の論文展開や論文に対する検討課題】
モデルごとにNintedanibが異なっているのか

磯﨑健男

 

 

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