妊娠中、治療のためにステロイドを飲んでいる方へ
つわり中の副腎不全に要注意!!!
副腎不全、ご存知でしょうか?
治療のために使用しているステロイドは、本来、体の中の副腎という場所で作られているホルモンです。血圧や血糖の維持に重要な役割をもっており、通常はおおよそプレドニゾロンで3mg前後の量が体で作られています。
治療でステロイド剤を長期で内服していると、だんだん自力でステロイドを作る力が弱くなってしまいます。その結果、体にストレスがかかって多くのステロイドが必要な時やステロイドが飲めない時に、体の中でステロイドが足りない状態=副腎不全という状態になる可能性があります。つわりがひどくて脱水気味な時や薬を飲んでも吐いてしまう時はこの副腎不全に注意が必要です。
症状としては倦怠感、微熱、立ちくらみなどがあります。悪化すると血圧の低下、低血糖といった命に関わることも起こり得ますので、早めに主治医にご連絡をください。
リウマチ膠原病内科 母性チーム 三浦/磯島