『Obesity and Reduction of the Response Rate to Anti–Tumor Necrosis Factor α in Rheumatoid Arthritis: An Approach to a Personalized Medicine」
Gremese E, et al
Catholic University of the Sacred Heart, Rome, Italy.
Arthritis Care & Research 2013:65;94–100
RA患者での肥満とTNFα製剤の有効性との関連について検討したstudy
<方法>
- ・イタリアの15施設共同研究(Gruppo Italiano di Studio sulle Early Arthritis network)
- ・DAS28, BMI(<25、25-30、>30の3群に分類),急性期反応物質、IgM-RF, ACPAを測定。
- ・寛解の定義はDAS28<2.6かつ3か月間(6-12か月の間に)とした
<結果>
・641人を解析し内訳はADA260人、ETA227人、IFX154人。
・2006-2009年に12か月以上経過観察した。
・当初のDAS28は5.6±1.4、BMI>30%は66人(10.3%)。
・TNFα治療12か月後、DAS28<2.6はBMI>30で15.2%、25<BMI<30で30.4%、BMI>25で32.9% (Figure 1, p<0.01)。
・寛解率はETA>ADA>IFXだが、肥満と非肥満での差はIFX>ADA>ETA (Figure 2)。
・寛解と非寛解でBMIなどが因子(Table 3)。
・多変量解析ではDAS28, BMI, 初めのス剤量などが因子として挙げられた(Table 4)。
<議論とlimitation>
・肥満は慢性炎症性疾患に関与し、予後不良因子である。
・肥満は疾患活動性に関与し、機能障害にも関与する。
・BIO別の違いは、IFXが脂肪細胞に付着するためか。とくにレプチン、レシスチン、アデポネクチン、ヴィスファチンなどか。
担当:三輪裕介
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