「 Recommendations EULAR recommendations for calcium pyrophosphate deposition. Part II: Management」
Ann Rheum Dis. 2011;70:571-5
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21257614
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➀CPPDの最適治療には、非薬物・薬物の治療が必要とされ、症状、年齢・合併症のような一般的要素、素因疾患に応じて対応。
➁急性CPP結晶関節炎の安全な治療は、氷、アイスパック使用、一時的安静、関節液排液、長期持続ステロイドの関節内注入の適応を組み合わせて行う。多くの患者ではこれらで十分で有ることが多い。
➂経口NSAIDsと低用量コルヒチンは急性CPP結晶性関節炎の症状治療に有効、しかし、毒性、特に高齢者には注意が必要。
コルヒチン使用については支持が得られていない。
➃短期間の経口ステロイド使用は、関節内ステロイド注射に適さない急性CPP結晶性関節炎治療に有効、コルヒチン and/or NSAIDsの代替治療となる。
➄急性CPP結晶性関節炎の頻回な再発の予防には低用量コルヒチン、低用量経口NSAIDsが有効(NSAIDsはエキスパートオピニオンのみ)。
➅CPPDを合併する変形性関節炎のマネージメント目的や治療オプションは、CPPDなしの患者と同じ。
➆慢性ピロリン酸カルシウム結晶性関節炎に関して、治療オプションは経口NSAIDs、コルヒチン、低用量コルチコステロイド、メトトレキセート、ヒドロキシクロロキンである
➇副甲状腺機能亢進症、ヘモクロマトーシス、低マグネシウム血症などが見つかったら、適切にマネージメントすべき。
➈CPP結晶形成を改善する治療法は現在ない。無症状プロリン酸カルシウム結晶性疾患の解決法・治療法はない。
担当:柳井亮
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