「Efficacy and safety of secukinumab, a fully human anti-interleukin-17A monoclonal antibody, in patients with moderate-to-severe psoriatic arthritis: a 24-week, randomised, double-blind, placebo-controlled, phase II proof-of-concept trial.」
McInnes IB, Sieper J, Braun J, Emery P, van der Heijde D, Isaacs JD, Dahmen G, Wollenhaupt J, Schulze-Koops H, Kogan J, Ma S, Schumacher MM, Bertolino AP, Hueber W, Tak PP.
Institute of Infection, Immunity and Inflammation, University of Glasgow, Glasgow, UK.
Ann Rheum Dis. 2014 Feb;73(2):349-56.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23361084
secukinumabの乾癬性関節炎に有効か?
[背景] 乾癬性関節炎に対して抗TNF製剤は著しい治療効果をもたらしている。しかしながら不応例も散見される。IL-17Aは乾癬滑膜組織中に多く発現している。IL-17によりkeratimocyteからIL-8/CXCL8やMIP-3alpha/CCL20、beta-defensin-2(hBD-2)が産生されている。最近hBD-2が乾癬の疾患活動性を示すマーカーとして注目されている。今回の目的としては、IL-17A monoclonal 抗体であるsecukinumabの乾癬性関節炎患者に対する有効性と安全性を検討する。
[方法] 2009年から2010年までドイツ、オランダ、イギリスの11施設で行われた。3関節以上の腫脹、疼痛関節、医師VAS、患者VASそれぞれ40以上、DMARDs3か月以上使用歴のある42例の活動性乾癬性関節炎を対象とした。secukinumab(10mg/kgを3週毎n=28)とplacebo (n=14)に割り付けを行い比較検討した。Primary endpointは6週後のACR20改善率とした。
[結果] 42例中35例が完遂された。6週後のACR20改善率はsecukinumab群39%(9/23)、placebo群 23%(3/13)でありp=0.27と有意差はつかなかった。同様に12週、24週でも改善率は高いが有意差はなかた。Good response 群はそれぞれ21.7%、9.1%であった。血清hBD-2はsecukinumab群で有意差をもって低下していた。CRPやESR、HAQ、SF-36は6週の時点で有意差をもって改善していた。副作用はsecukinumab群93%、placebo群79%でみられた。
[結論] 乾癬性関節炎に対してsecukinumabは効果が期待される。今後大規模でのtraialが望まれる。
担当:磯崎健男
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