Journal Club【20140702】2010年ACR/EULAR分類基準を満たす関節リウマチ患者の長期予後について(1987年ACR基準との比較して)

Long-term outcome of rheumatoid arthritis defined according to the 2010-classification criteria.

Burgers LE1, van Nies JA, Ho LY, de Rooy DP, Huizinga TW, van der Helm-van Mil AH.
Ann Rheum Dis. 2014 Feb;73(2):428-32. doi: 10.1136/annrheumdis-2013-203402. Epub  2013 May 9.
 
2010年ACR/EULAR分類基準を満たす関節リウマチ患者の長期予後について(1987年ACR基準との比較して)

 

【目的】

1987年ACR基準と2010年ACR/EULAR分類基準での違いを検討する。

【方法】

1502例のRAもしくは分類不能型関節炎患者を1987年ACR基準、2010年基準、両方を満たすかを検討した。関節破壊をレントゲンで7年間にわたり追跡した。DMARDsフリーについては10年間の観察期間とした。

【結果】

1993年から2011年までのLeiden Early Arthritis Clinic Cohortで1502例の患者が早期RAもしくは分類不能型関節炎と判断された。550例が1987年ACR基準を、788例が2010年基準を、489例が両方の基準を満たした。2010年基準を満たす患者は、1987年基準を満たす患者に比べて関節破壊の重症度は低く、またDMARDsフリーの期間が長い傾向であった。1987年基準を満たし2010年基準を満たしていない患者ではすべて抗CCP抗体陰性であった。2010年基準にレントゲンの項目を追加すると、1987年基準陽性かつ2010年基準陰性のうち半分が満たすようになった。

【結語】

2010年基準を満たす患者では1987年基準を満たす患者より良好な経過であった。

 

 

担当 磯崎 健男

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