Evaluation of synovial angiogenesis in patients with rheumatoid arthritis using ⁶⁸Ga-PRGD2 PET/CT: a prospective proof-of-concept cohort study.
Zhu Z1, Yin Y, Zheng K, Li F, Chen X, Zhang F, Zhang X.
Ann Rheum Dis. 2014 Jun;73(6):1269-72. doi: 10.1136/annrheumdis-2013-204820. Epub 2014 Feb 14.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24532680
68Ga-PRGD2 PET/CTを用いた関節リウマチ患者での滑膜血管新生の検討
【背景】
これまで18F-FDG-PET/CTで関節リウマチの疾患活動性と治療による変化は報告がある。しかしながら、18F-FDGについては単に糖の取り込みでしかない。今回の検討はより血管新生を画像的に評価するために、血管新生のマーカーとしてανβ϶ integrinを確認するための68Ga-PRGD2 PET/CTを用いて有用性を検討した。
【方法】
20例の治療前のRA患者および2例のOA患者で、68Ga-PRGD2 PET/CTと18F-FDG-PET/CTを行った。20例のRAのうち、12例は治療開始3か月後に再評価を行った。画像はCDAIを含め疾患活動性との比較を検討した。
【結果】
ανβ϶の発現を伴う滑膜の血管新生を検出可能な68Ga-PRGD2 PET/CTに対して、18F-FDG-PET/CTではリンパ節や関節炎に伴う筋肉内の炎症の取り込みなど非特異的な病変を検出していた。18F-FDG-PET/CTと68Ga-PRGD2 PET/CTは治療前後でそれぞれ相関しており、さらに 18F-FDG-PET/CTと68Ga-PRGD2 PET/CTは何れも治療前後のTJCやSJCと有意な相関を認めた。
3か月後の治療でresopnder群では18F-FDG-PET/CTと68Ga-PRGD2 PET/CTともに取り込みの低下を認め、poor-responder群では逆に増加していた。18F-FDG-PET/CTと68Ga-PRGD2 PET/CTは何れもΔVAS、ΔPt global assessment、ΔPy global assessmentは治療により低下はしていたものの、68Ga-PRGD2 PET/CTでのみCDAIの変化とも有意な相関を認めていた。
68Ga-PRGD2 PET/CT の集積を認めた2例のRAの滑膜を免疫染色したところ、滑膜血管内皮細胞にανβ϶ integrinの発現を認めた。
【結論】
68Ga-PRGD2 PET/CT は今後の関節リウマチの疾患活動性の評価のための有用なツールとなる可能性がある。
担当:磯崎 健男
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