Trial of Atorvastatin in Rheumatoid Arthritis (TARA): double-blind,randomised placebo-controlled trial
David W McCarey et al
Centre for Rheumatic Diseases and Department of Vascular Biochemistry (N Sattar MD), University
f Glasgow, Glasgow Royal Infirmary, Glasgow, UK; and Robertson, entre for Biostatistics, University of Glasgow, Glasgow
Lancet. 2004 Jun 19;363(9426):2015-21.
P:RA患者
E:atorvastatin 40mgを6か月間内服
C:プラセボ
O:DAS28の変化
1.セッティング:どのような場所で研究したか?
Glasgow Royal病院
2.研究デザインの型:RCT
3.Population、およびその定義
ACR1987を満たしたRA患者
18-80歳
高疾患活動性(腫脹関節≧6関節+ 疼痛関節≧6 or 朝のこわばり≧30分 or ESR≧28mm/h)
除外基準:DMあり、家族性高コレステロール血症、CHDリスク≧3%、現在抗脂質異常症薬使用中、PSL≧10㎎、AST, ALP, CKが正常範囲外
4.主な要因、および、その定義
Atorvastatin 40mg内服(6か月間)
5.Control、および、その定義
プラセボ
6.主なアウトカム、および、その定義
Primary: DAS28
Secondary: ESR, CRP, TJC, MS, VAS, SJC, PGA, HAQ, TG, LDL-c, HDL-c, Fibrinogen, plasma viscosity, vWF, ICAM-1, IL-6
7.交絡因子、および、その定義
定義なし
8.解析
χ2検定、t検定、ANCOVA、Spearman
9.結果(箇条書きで、大事なところのみ)
DAS28:スタチン群 -0.50(-0.75, -0.25)、プラセボ群 0.03 (-0.23, 0.28), p=0.004
10.どのように臨床に活かす?どのように今後の研究に活かす?(箇条書きにて記載。論文中の記載から抜粋、および、自分考えたものを記載)
臨床には活かせない(リピトール40㎎は保険適応外)
スタチンの副次的効果に着目した点はユニーク
11.Limitation(箇条書きで)
小規模研究
6か月間の研究であり、動脈硬化などには言及していない
12.自分で考えた交絡因子
手術歴
関節痛に影響を及ぼす因子(SjS合併、FMS合併、stage. Class. 抑うつ合併など)
13.この論文の弱点(自分で考えたものを記載)
DAS28が0.5改善しても臨床的意義はない。
2群の患者背景がバラバラ(有意差の有無に言及なし)
14.理解できなかった点
なぜ、アトルバスタチン40㎎なのか
15.好ましい点
Primary outcomeとsecondary outcomeを宣言している点
内容はともかくとして、論文の構成がお手本のごとく完璧
担当:三輪裕介