Associations of IL-18 with Altered Cardiovascular
Risk Profile in Psoriatic Arthritis and Ankylosing Spondylitis
著者 Krzysztof Bonek
雑誌名 Journal of Clinical Medicine
【目的】
乾癬性関節炎(PsA)および強直性脊椎炎(AS)の患者における血清脂質、心血管リスクおよび疾患活動性と血清IL-18との関連を調べること。
【結果】
・Table 1(患者背景)
・AS群 94人
・PsA群 61人(うち、体軸型14人、末梢型47人)
・有意差のあった項目はASDAS-CRP、血中グルコース、アテローム発生指数(AI)、
血中HDL、血中TG、BMI、ウエスト、ヒップ、血清IL-18、MTXの使用、NSAIDsの使用
・Figure 1(PsA・ASにおける血清IL-18と脂質との関連)
A:PsAにおける血清IL-18と血中TGとの関連:正の相関関係を示した
B:PsAにおける血清IL-18とアテローム発生指数(AI)との関連:正の相関関係を示した
C:PsAにおける血清IL-18と血中HDLとの関連:負の相関関係を示した
D:ASにおける血清IL-18と血中TGとの関連:相関関係なし
E:ASにおける血清IL-18とアテローム発生指数(AI)との関連:相関関係なし
F:ASにおける血清IL-18と血中HDLとの関連:相関関係なし
・Figure 2(虚血性心疾患を有するPsAにおける血清IL-18と脂質との関連)
A:血清IL-18と血中TGとの関連:正の相関関係を示した
B:血清IL-18と血中HDLとの関連:負の相関関係を示した
C:血清IL-18とアテローム発生指数(AI)との関連:正の相関関係を示した
D:血清IL-18とDAPSAとの関連:正の相関関係を示した
・Table 2(体軸型PsA、末梢型PsA、ASにおける心血管系イベントのリスク因子)
・血中TG増加が末梢型PsAで特にリスク因子としてあがった。
・Figure 3(末梢型PsAにおける血清IL-18と脂質・圧痛関節痛数との関連)
A:末梢型PsAにおける血清IL-18と血中TGとの関連:正の相関関係を示した
B:末梢型PsAにおける血清IL-18と血中HDLとの関連:負の相関関係を示した
C:末梢型PsAにおける血清IL-18と血中Non-HDLとの関連:正の相関関係を示した
D:末梢型PsAにおける血清IL-18とアテローム発生指数(AI)との関連:正の相関関係を示した
E:末梢型PsAにおける血清IL-18と圧痛関節痛数との関連:正の相関関係を示した
・Table 3(末梢型PsAにおけるIL-18の線形回帰モデル)
血清IL-17濃度、血清TG濃度と圧痛関節痛はIL-18値と関連した。
・Table 4(末梢型PsAにおける血清TGの線形回帰モデル)
BMIと、IL-18値は血清TG濃度と関連した。
・重要なポイントはどこか?
・ユニークなポイントはどこか?
・今後の研究展開や論文に対する検討課題
一般にPsAでは、IL-17やIL-23が病態形成に関与するとされており、治療標的ともなっている。本研究では、IL-18に焦点を当てている。
担当:西見慎一郎